なにがとてもこわい なにが 言葉が人が 空間が 意味をもつのこわい 意味を振りかざすのこわい 自覚できない領域がこわい 後悔がこわい 失敗に対してむごい 成功に対してむごい 予定調和の愛情確認が 役者への応対試験が わたし肌がとてもつよい 骨が痛い 頭が無い 顔が無い 姿が無い 存在が無い そんな事も自覚せずにいられる役者たちがこわい 役者になりたい 役者になりたくない 役者にしかなれない 笑ってやる 善がる姿の背後の半透明が どこまでも滑稽なあなたがこわいどこまでも滑稽なあなたにしか価値の無い悲劇がこわい